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2019年12月13日診療日誌

皆さんこんにちは!

朝晩と日中との寒暖差が激しくなり、紅葉が見ごろを迎える季節になりましたね。

本格的な冬がやってくるその前に、紅葉狩りなど楽しみたいなと思っています。

といっても、露天風呂や天体観測など冬でも楽しめるイベントがたくさんあるので、それはそれで楽しそうなのですが…。

まだまだ凍えるような寒さではないので、この時期はワンちゃんたちとのお出かけも楽しいのではないでしょうか。

 

さて、先月上旬の話ですが、『成犬向け歯磨きセミナー』を開催させていただきました。

今回は、「歯周病とはどんな病気なのか?」「どうやって歯みがきをすればいいのか?」といった内容を中心としたデンタルケアセミナーとなりました。

最初は座学を中心に、そしてセミナー後半部分では、実際に歯ブラシを使ってワンちゃんたちと歯みがきの練習をしました。

苦戦されている方もいましたが、みなさん楽しみながら取り組まれていたようで、デンタルケアに対する熱意をひしひしと感じました。

 

 

デンタルケアというと、皆さんどういったものを思い浮かべるでしょうか。

歯ブラシでの歯みがき、デンタルシート、歯みがきガム…。

既に、お家で何らかのデンタルケアをしてらっしゃる方も多いのではないでしょうか。

ペットショップでも様々なデンタルケアグッズが販売されているので、ケア自体は手軽に、始めようと思えばいつでも始められるホームケアの一つです。

始めやすいからこそ、正しい方法でデンタルケアを進めていかなければ「デンタルケアをしているはずなのに歯石がついている」「お口を触らせてくれなくなった」など、多くの問題点も出てきたりします。

 

●お口に触らせてくれない子なら、歯みがきガムを噛ませてあげる

●少しお口に触らせてくれるようになれば、ご褒美を上手く使いながら触る時間を長くしていく

●デンタルシートに抵抗がなくなったら、歯ブラシを少し歯に当ててすぐにご褒美をあげる

 

など、その子が許してくれる無理のない範囲で、段階を踏みながら毎日コツコツ続けていくことが大事です。

歯ブラシはワンちゃんたちにとって異物でしかないので、いきなり口に入れられゴシゴシされては、きっと戸惑ったり嫌な思いをすると思います。

だんだんとお口に触れられること自体が嫌になってしまい、デンタルケアをしたくてもできなくなる状況になることもあります。

そうなってしまうと歯周病の進行にもつながりますし、飼い主さんとの関係も悪化してしまうかもしれません。

①毎日 ②焦らず ③ワンちゃんのテンポに合わせて という点が、デンタルケアを進めていくうえでは大切です。

 

また、既に歯周病が進行している子では、痛みや不快感からお口に触らせてくれなくなる場合もあります。

その状態でのホームケアは難しいですので、歯石除去や抜歯処置など適切な治療をしてから、歯周病が再発しないようデンタルケアをするようにしましょう。

 

今回は「成犬向け」ということで1~5歳までのワンちゃんを対象に行ったセミナーでしたが、1歳未満のワンちゃんに対しても個別で歯みがき教室をさせてもらっています。

もしもデンタルケアを始めたいとのご希望があれば、お気軽にスタッフまでお問合せくださいね。

 

動物看護師 松尾

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