猫の歯周病
2021年12月17日診療日誌
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先日、歯が抜けた!と来院された猫ちゃんの写真です。
ご飯は食べることができましたが、右下の奥歯(画面左下)の歯の根っこが見えており、周囲の歯肉は赤く腫れ上がっていました。
これをより詳細な画質で確認できる口腔レントゲン装置で確認すると、顎の骨が溶けている様子と、さらに奥歯は根っこだけが残る「残根」と言われる状態がわかります。(黄色の矢印)
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このどちらも抜歯を行わないと完治を目指せない訳ですが、特に小さな残根は、通常のレントゲン撮影では見つけることが難しく、さらに残根破片も肉眼では判別が難しいくらい小さいです。
今回は手術用ルーペを持ちてこれらを確認しながら、抜歯と残根の摘出を行っています。抜歯後に再度、口腔レントゲン撮影を行い、処置が適切であったかも確認可能です。(水色の矢印)
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当院では、避妊や去勢手術と同じ様に、毎日のように歯科処置を行なっています。現在の予約状況では、治療予約まで1ヶ月程度はお待たせすることもありますので、なんとも心苦しいです。。
なるべく多くの患者様をおお引き受けできる様、体制・設備を強化中です。
山本@歯科処置は避妊や去勢よりも時間も技術も必要と考える獣医師