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2021年2月13日診療日誌

最近、非常にお問い合わせの多い病気に「膝蓋骨内方脱臼」と言う病気があります。

トイプードルヨーキーチワワマルチーズなど、小型犬に非常に多い病気で、稀にですが猫やウサギでも診ることがあります。

最近、この病気のお問い合わせが非常に多く、内容は、「手術が必要or必要かも知れないと言われましたが診て貰えますか?」が、ほとんどです。

 

当院では、膝蓋骨内方脱臼を初め、整形外科疾患に対応可能な準備がありますが、この「整形外科」に関して(特に手術)は、どこの動物病院でも実施できる診療科ではないため、このような問い合わせが増えていると思います。

 

 

この写真の手術では、脛骨粗面転移術と言う術式を採用しています。

このキルシュナーワイヤーと呼ばれるピンがレントゲンで白く2本写っています。0.1〜0.2mm単位で太さを準備しており、太さだけなら2mm以下で10種類の準備があります。今回は直径1.1mmのピンを2本使用しました。

 

膝蓋骨内方脱臼の手術は、そのグレードや脱臼の状況に応じて、いくつかの術式を組み合わせて行われます。この引き出しが多ければ多いほど、様々なケースにも対応が可能で、術後の経過も良好です。

最終的な術式は、全身麻酔をかけ膝関節を開けて、脱臼のメカニズムを理解し、何を組み合わせれば補正されるかを考え、術中に術式を決定していきます。

 

無事に退院されましたが、次は反対の足も控えているの、次回も抜かりなく手術を行う予定です。

 

山本@この病気には色々思い入れのある獣医師

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