骨折の手術
2021年2月6日診療日誌
先日、実施しました体重2kgのトイプードルちゃんの前足を骨折して来院されました。
この部位は手首のちょっと上の位置で、橈尺骨遠位端骨折と呼ばれ、トイプードルさんをはじめ、小型犬では非常に骨折部位としてはメジャーな位置です。
このような骨折の場合、手首側の骨は非常に小さいことが多く、今回も長さ1cmちょっと、幅は狭いところで5mmを切るサイズです。。
使用するインプラントにも選択が悩ましいところで、さまざまな角度から測定を行い、手術計画を行います。
術者の腕の見せ所とは言うものの、1mmのズレも許されないこともあるため、非常に繊細な操作も要求されます。
今回は写真のようなチタン製のプレーを挿入して固定しています。
本日、術後再診に来院されましたが、痛みもなく、患部も良好で、経過は順調のようです。
整形外科は全部終わるまで目が離せないのですが、動物たちが痛みを訴えずに徐々に歩き出す姿を見ると、ちょこっと安心します。
山本@12月から整形外科手術が続く獣医師