マンション5Fからの転落事故
2014年5月27日診療日誌

先日のお昼休み、緊急の電話が
自宅のマンションに帰って来ると、何やら子供たちが草むらに集まっていると・・。何かなと思ったらご自身の猫ちゃんが血まみれに・・・。
どうもご自宅のある5Fから落下した、とのことでした・・・。
急いで来院頂き、診察をさせて頂きました。
内蔵破裂や脳損傷など重大なダメージは無かったものの、骨盤や顎の骨を折る重症でした。ただ、これ自体は不幸中の幸いと言える内容でした
左の写真にある食道瘻カテーテルと呼ばれるもので、今回の猫ちゃんに使用しています。
これは猫ちゃんが口からご飯が食べられない場合に、このチューブを食道に設置することにより、ここからご飯を入れてあげる事が出来る医療器具です
今回の猫ちゃんは顎の骨の骨折に加え、外傷性口蓋裂もあったため、この食道瘻カテーテルがこの猫ちゃんの栄養摂取の要となります。
一時は大出血で危険な状態に陥りましたが、ドナー猫さんの協力もあって、無事に輸血を完了でき、なんとか容態も安定して来ました。この週末は一時帰宅の予定です
飼い主様には、この食道瘻カテーテルの取扱いを覚えて頂き、ご自宅での栄養給餌を初めて頂きます
山本@獣医師