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2015年8月25日診療日誌

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まだ1歳にも満たない幼いトイプードルちゃんのお話ですdog

 

呼吸が苦しそうとの事での来院でしたが、そのレントゲンが右の写真です。

胸腔内に本来はないはずの小腸ガスの陰影が確認でき(腹腔内には小腸ガスの陰影が消えています)、一方で心臓の輪郭を確認する事ができません。

 

この病気は「横隔膜ヘルニア」と言います。

 

原因は先天性の奇形や外傷性などに分類されますが、いずれにせよ、治療方法は早期の手術になります。手術中は肺を傷つけないように麻酔医と連携して手術を進めていかなければなりません。

 

オーナー様も手術に迅速にご同意いただき、幸い、全身麻酔も安定して順調に手術を勧める事ができました。この子は十二指腸の下流部分から横行結腸にかけて、ほぼ全ての消化管が胸腔に変位しており、さらに脾臓も巻き込まれていました。

臓器を元の位置に整復し、開いた横隔膜の穴を縫合して手術は無事に終了。術後から呼吸状態も改善し、翌日にはご飯も食べられるくらいに回復しましたnote

 

このように呼吸状態の悪化は、緊急手術が必要なケースも含まれます。呼吸が苦しい、しんどそう、と言うのは人でも苦しいものです。

経過観察がかえって悪化させてしまうこともありますので、呼吸器の症状はなるべく早めに受診して下さいね。

 

山本@獣医師