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2014年5月14日診療日誌

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眼の病気で来院される飼い主様が増えています。先日も他院で眼の病気を指摘され、当院を受診して下さったアメリカンコッカースパニエルちゃんのお話ですdog

 

ご覧の通り、白目の部分が真っ赤っかです。球結膜充血と言う所見で、実はかなり危険なサインなんです。

『眼が赤い』と来院される動物はたくさん居ますが、見方によっては単純では無いこともしばしばです。特に眼の病気が多い犬は要注意で、下手に経過観察をされない方が良いですpaper

 

この病気は「緑内障」と呼ばれ、急性発症の場合は緊急治療が必要です。

なんか赤いなぁ〜と思っていたら、数日以内に失明してしまいます。人間と同様で、失明すると二度と視力は回復しません

 

今回受診して下さったワンちゃんは、残念ながらすでに慢性経過を辿っており、失明を確認し、視力の回復は期待できない状況でした。

今後は点眼薬によって眼の不快感などが取り除けるかどうかが焦点になりますが、点眼薬が功を奏さない場合は、眼の摘出手術を行なわなければなりません。。。

 

眼の治療を希望されて当院を受診される方も多いですが、これは眼の病気だけに限りませんが、すぐに来院頂けていれば、、、と思うことも率直に多いと感じています。

昨今はインターネットで多くの事を調べる事が出来ますが、ご自身で判断される場合は、視力のように取り返しがつかないことも多々ありますので、十分慎重に考えてあげて下さいね。

 

山本@獣医師

 

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