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2022年9月7日診療日誌

先日、他院で歯周病のため抜歯手術を受けられたトイプードルさんの麻酔下処置前の動画です。

他院で右上顎の犬歯を抜歯したとのことでしたが、くしゃみが治らないとのことで、その手術した後に検査用の黄色の液体を入れると、、

この通り、鼻から黄色の検査液が出てきます。。

これは口鼻瘻と言い、口と鼻が小さな穴で繋がった状態で、食事や飲水のたびに内容物が鼻に入り、毎回くしゃみが出てしまう、非常に不快な状態です

歯周病のため抜歯手術を行うことは一般的ですが、犬歯など大きな歯は抜いただけでなく、丁寧はフラップ形成術が必要です。

今回は残念ながら離開してしまったようで、転院前の動物病院にて2回手術を受けても改善がなく、当院へご来院されました。

離開位置を特定し、再度フラップを形成して、手術用ルーペでの拡大視野の中で閉創手術を行なっています

術後の経過も良好で、くしゃみも全て治ったとのことでした。

歯周病治療、歯科治療は一般動物病院でも可能な治療ですが、時々、治療が難しいケースがあるので、そういたケースも含め、必要に応じて専門的な施設での治療が推奨されます。

山本@週に一度は口腔外科を執刀する獣医師

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