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2020年11月28日診療日誌

今時のケースに遭遇しましたので、みなさんにもぜひお気をつけ頂きたく、記事をアップします。
 
写真の通りですが、ウレタン製マスクの誤食での来院でした。
 
誤食の対応は、吐き出せて良いものに関しては一般的にお薬による催吐処置を行います。
今回のケースでは、吐き出すことが出来ませんでしたので、全身麻酔による内視鏡摘出を試みました。
 
内視鏡を入れてみると吐き出せなかった理由がわかり、ウレタンが一部が団子状になっていたためでした。内視鏡鉗子で引っ掛けてもブチブチ千切れてしまう状況です。。
 
幸い、団子状になっている部分を大きく回り込むように内視鏡を操作し、ほぐすことができたので、胃切開手術を行うことなく全てのピックアップができました。
 
放置していれば、おそらく腸閉塞を起こしていたと思います。。
 
まさにこの時代を感じるケースで、私もウレタンマスクを内視鏡で摘出したのは初めてです。
千切れて取りきれずに胃切開も覚悟かなとお思っていましたが無事に全部摘出できて本当に良かったです。
 
みなさんも自宅でのマスクを外した後の管理に十分お気をつけください。
 
山本@内視鏡設備がない病院からも時々依頼を受けている獣医師

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