みぃちゃんの巻
2019年8月21日診療日誌
皆さまこんにちは、トリマー看護師の小林です。
今日は娘のにゃんこのみぃの話をさせていただきます。
8年前の2011年3月11日、東日本大震災がありました。津波によって原発が爆発し大量の放射能が漏れだしました。それは今も続いています。
2011年の夏、福島の子どもたちを放射能から避難させたいと思う有志たちにより、明石で保養キャンプをしました。
その時一緒にスタッフとして関わっていた友人が、通勤途中出会ったのがまだ目も開いていない「みぃ」でした。
友人が連れて帰れないので私の家で預かっていたら、当時中3の娘が自分に育てさせて欲しいというので、娘に託すことにしました。
ちょうど夏休みの期間だったので、2~3時間おきに排泄のお世話とミルクをあげることができました。
自分で育てるとみぃに対する愛情の育ち方が違います。みぃの懐き方も違っていました。
以前このブログに登場した三毛猫のごんも、子育てに参加してくれました。避妊手術をしているのでおっぱいは出ないものの、みぃのお尻を舐めて排泄を促したり、自分の懐に入れてずっと毛づくろいをしていました。出産経験はないのですが、本能とは素晴らしいですね。遺伝子が記憶しているのですね。
みぃは今8歳。原発事故から8年です。今年の夏も明石で保養キャンプが開催されました。今後も続くでしょう。
みぃは娘の心の友になりました。部活でしんどい時、娘の横で毛づくろいをしてリラックスムードを作ってくれました。友達が泊まりに来たときは、一緒におもちゃで遊びました。
人生の大きな転機の時には、いつも傍らに寄り添ってくれました。みぃは無くてはならない存在になりました。
その娘も就職して一人暮らしをはじめました。いや、みぃと二人暮らし。これからのみぃの猫生と娘の人生、よりよく一緒に自分の選んだ道を歩んでいって欲しいと思います。