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2018年9月12日診療日誌

突然の激しい嘔吐に見舞われたトイプードルさんが来院されました。

こういったケースでは、血液検査やレントゲン検査などを行いますが、最も診断に力を発揮してくれるのが超音波検査です。

 

昨今は非常に高性能の超音波検査機が用いられるようになり、動物病院ではよく普及している超音波検査ですが、現代では「Point of Care」として、聴診器のように超音波検査を行う考え方が動物医療にも登場し始めています。

 

さて、今回の診断に至った経緯は、いわゆる典型的な腹部超音波検査での消化管検査の基本ではあるのですが、身体検査や問診、血液検査やレントゲン検査ではいまひとつ原因が掴めないところを超音波検査が原因を明らかにしてくれました

 

小腸に何らかの異物が詰まってします腸閉塞の疑いが非常に強い映像が出ましたので、緊急手術の提案を行い、開腹手術を行っています。

程なく、小腸に閉塞部位を発見し、やや遠位の象徴を切開し、無事に閉塞物の摘出に成功しています。数日の入院後にこの子も元気に退院できる見込みです。

 

さて、モノは何か?とみたところ、梅干しの種のようなものでした。

 

ちなみに飼い主様は、「この子は異物を絶対に食べない、今までに食べこともない!」とおっしゃっていましたが、実は飼い主様の知らないところで食べてしまっていたようです。

普段から誤食がない子でも誤って飲み込んでしまっているケースは実は少なくなく、こういった急性頻回嘔吐では必ず原因として我々は鑑別に挙げます。

 

今回も飼い主様に手術にご同意いただけましたので、緊急手術を無事に行うことができました。

本日もセカンドオピニオンで、消化器症状に悩まれている飼い主様が来院され、後日超音波検査を受けていただくことになりました。

今後も超音波検査は様々な病気を明らかにしてくれると思いますし、また新たなPointo of Careと言う考え方から、動物医療での超音波検査もますます発展すると思われます。

 

山本@基本的に画像診断は好きな獣医師