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2011年4月22日診療日誌

110422.JPG先日来院された猫ちゃんですが、痒い皮膚病で他院で治療されていたのですが、どうも心配とのことで当院に来院されました。

各種身体検査と問診より、皮膚糸状菌症を疑い、抜毛鏡検・ウッド灯試験・培養検査を実施すると陽性反応が出ました。左の写真がその培養検査の結果なのですが、右側が糸状菌がいない猫ちゃんの検査結果、左側の赤くなっているのが糸状菌がいたネコちゃんの検査結果です。

皮膚糸状菌症は、真菌、いわゆる“カビ”による皮膚病で、発赤や強い痒みを訴えることが多いです。そして何よりの特徴が、人を含め他の動物に簡単に感染し蔓延するという点です。

今回の飼い主様もよくよく話を伺うと、なんと家族全員が痒みに悩まされていると。後日皮膚科を受診されたところ同じ病気と診断されたとのことでした。。bearing

痒みを訴える病気はたくさんありますが、この皮膚糸状菌症とノミ・マダニによる外部寄生虫はヒトにも感染します。動物たちが痒みを訴えている時はあまり様子を見ずに、早めに病院へかかるようにしてくださいね。

山本@獣医師

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