アレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎)の治療
2011年12月20日診療日誌
当院に通院してくれている柴犬のミルキーちゃんです
最初はひどいアレルギー性皮膚炎(アトピー性皮膚炎) のため、激しい痒みに悩まされていました
柴犬はアトピー性皮膚炎が非常に多く、当院でも多数のワンちゃんが治療をさせていただいています。
この写真は初診時の写真です。
病変は顔面周りだけでなく、足先やお腹、背部に至る全身に渡り、診察室に入ってもしきりに体を掻きむしって、とてもかわいそうな状況でした。
通常、動物病院ではステロイドを治療に用いることが多いですが、飼い主様との相談の結果、ステロイドに変わる免疫抑制剤と呼ばれる内服を用いることにしました。
ステロイドに比べ、はるかに副作用が少なく、安全な治療の選択肢のひとつです。
その結果が下の写真です。
どうですか見違えるほど美人になったと思いませんか
飼い主様も意欲的に治療に参加していただいた甲斐もあり、まるで別のワンちゃんのようにキレイに治りました
もちろん、アレルギー性皮膚炎は体質的な側面が大きいため、治療を休むとすぐに痒みが再発します。計画的な治療や管理が必要不可欠です。
ミルキーちゃんも定期的に診察に来てくれているおかげで、かれこれ半年以上、この状態をキープできています。
以前に比べ、ステロイドに変わる治療を色々と提案できるようになり、効果を上げるケースがどんどん増えてきており、同様の治療を望まれる飼い主様もたくさんいらっしゃいます。昨今の獣医療の発展のおかげです。
ご満悦のミルキーちゃんでした山本@獣医師
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