シニア犬のケアの難しさ
2025年7月2日診療日誌

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シニアになりサロンさんでトリミングを断られた…
そんな声を耳にすることがあります。
パピーのころからお世話になっていたサロンだったのに…
いえ、きっとトリマーさんの本音は生涯担当してあげたい。
でもその子のことを思ってベストな判断をしてくれているのかもしれません。
シニアのわんちゃんのトリミングはとても繊細。
歳を重ねるとともに様々な持病を抱えたり、体力の衰えなど、トリミングをするにあたり多くのリスクを伴います。起きてほしくない何かに直ぐに対応できる環境でなければいけないのです。
我が家には18歳になるトイプードルがいます。いわゆるハイシニア犬。
1日の大半をスヤスヤと眠って過ごしています。
自宅で産まれ、手のひらに乗るくらい小さな頃からケアをしてきたこともあり、
トリミングは何ひとつ嫌がることもなく、とても協力的な子でした。
ところが16歳をすぎたあたりから、目が見えなくなってきたこともありお顔のケアを酷くイヤがるようになります。お口周りを清潔にしてあげたいだけなのに…パニックになり咳込んでしまう、そこから一気に体調を崩してしまうことも。
昔は家でも出来ていたお手入れなのにシニアになり触らせてくれなくなった…飼い主さんから相談を受けることがあります。
まさしく同じ状況です。
歳を重ねわんちゃんも心身の衰えによる不快感、苦痛が現れてきます。
無理なケアをして体調を崩してしまうと本末転倒。生活の質を上げてあげることに、無理は必要ありません。
今日できること、受け入れてくれることだけを行います。
今日は
爪切りだけ…
体にバリカンを当てるだけ…
目の周りだけカット…
汚れやすいお尻周りだけスッキリしよう…
体調が良さそうだから、さっとシャンプーしよう…
汚れた箇所だけ洗い流さないシャンプーを使ってキレイにしよう…
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その日にできること、必要なケアを見極める。
シニア犬のトリミングは慎重にこしたことはないのです。
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ヘルスケアサロンMacaroni Dogでは、
シニア、病気を抱えたわんちゃんのトリミングをお受けしています。
わんちゃんの生活スタイル・お手入れの状況・ケアの優先順位などを飼い主様と相談の上、
必要なケアを行なっていきます。
サロンさんで断られた、ご自宅でのケアが難しくなってきた等、
一度ご相談下さい。
Macaroni Dog トリマー 河原
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