乳歯遺残も放置したら、、、
2024年6月2日診療日誌
1枚目の写真は、先日避妊手術をご希望されて来院されたトイプードルさんのお口です。
黄色の矢印が乳歯を示していますが、上も下も、永久歯の犬歯が生えそろっているのにも関わらず、乳歯が残ってしまっています。
このケースはトイプードル、チワワ、ヨークシャーテリア、マルチーズなど、小型犬がかなり多く遭遇しますが、この子で問題なのは、乳歯が残っているだけでなく、、、
乳歯が抜けていないせいで、赤矢印の左下の永久歯の犬歯が、内側に生えてしまい、上の歯肉に当たってしまっていることです。。
このままだと、生涯、治らない歯肉炎により痛みに悩まされます。。
そのため、予定していた避妊手術の日程を早め、乳歯抜歯手術も同時に行いました。(永久歯の根っこが固まってからでは遅いのです・・・)
術後、再診にいらして頂いた時の写真がこちらです。
しっかりと噛み合わせが矯正されていました!これで生涯安心です。
当院では避妊・去勢手術時に歯科検診も行っています。見落とされがちな乳歯遺残ですが、適切な時期での対応が必要です。
山本@難しい歯周病だけでなく幼少期の歯科検診も大事と考える獣医師