時代の進歩
2019年6月1日診療日誌
当院では血管シーリング装置と言う手術機材を備えています。
この装置は非常に優れており、血管結紮を必要とする部位に縫合糸を用いず血管を処理することが可能です。
例えば、最も分かりやすい犬の去勢手術をモデルに説明しますと、、
本来なら手術用縫合糸で二重に結紮を行うところを、この血管シーリング装置で血管を挟み込み、
装置をONにして、
蛋白凝固が起こることにより止血され、(根元が白くなっているのが分かります?)
内蔵されたカッターを前に進めると、
精巣摘出が完了します。
この間、わずか4〜5秒程度です。
この装置による最大のメリットは、
★ 手術時間が短縮でき、動物への全身麻酔の負担を軽減できる
★ 手術用縫合糸の反応による肉芽腫が起こらない
の2点に集約されます。
特に手術時間が短くなることで、動物たちへの負担が軽減できることは何よりも大切なことです。
当院では去勢手術に限らず、避妊手術や、その他の軟部外科手術でこの装置が利用可能です。
山本@実は執刀医の負担も減らすことが出来る装置であることもお伝えしたい獣医師(^^;;