ハズバンダリートレーニング
2019年2月10日診療日誌
こんにちは!トリマー兼看護師のノグチです。
みなさん、ハズバンダリートレーニングってご存知ですか?
ここ数年でよく耳にするようになったのではないでしょうか。
2年ほど前にはNHKの某番組でキリンのハズバンダリートレーニングを行っている飼育員さんが取り上げられていたのを覚えています。
始めの頃は水族館の大型海洋動物のもの、というイメージでしたが、それが動物園の動物たちに、今では家庭で飼われる犬や猫、鳥などなど、どんどん広まってきているように思います。
この「ハズバンダリートレーニング」ですが、日本では「受診動作訓練」なんて訳される事が多いみたいです。
そこからも分かるように、現状日本での理解は、「診察や治療で必要になる動作を、動物自身に協力してもらえるように、あらかじめトレーニングしておこう!」みたいな感じかと思います。
WEBで検索すると「保定(拘束)や麻酔なしの採血」などの動画が色んな動物種で見られます。
最近はトリミングの業界にも広がりを見せていますので、診察に限らずケア全般に関わる行動とした方がよさそうです。
ですが本来、ハズバンダリーとはもっと多岐にわたるもので、日常生活すべてがハズバンダリーとも言えます。
前置きが長くなりましたが、最近ハズバンダリーのセミナーが続けざまに2回あったので、ブログのネタに取り上げてみました(^^)
ハズバンダリーは知れば知るほど、とても理想的で素晴らしいトレーニングです。
でも同時にとても繊細で緻密なトレーニングです。
行動が完成された成功動画だけを見ると、つい自分でもやりたくなってしまいます。
でも思い付きや行き当たりばったりでやる事ではないと、学びを深める程に思えてきます。
まだ私の理解が中途半端な状態ですので、ここまで漠然としたお話しかしていませんが(^^;、
ハズバンダリートレーニングの目的は、 「動物の苦痛・ストレスを軽減する、動物たちの生活を快適なものに向上する」こと。
細やかなトレーニングは、技術も知識もあるトレーナーさんにお任せするとして、ストレス軽減のためにできる事はそれ以外にもたくさんあります。
私たちの関わる診療やトリミングは、動物たちにとってはとてもストレスフル。
私は私にできる事を模索しながら、まだまだ勉強中です。
上の写真の爪切りは、私が飼い主としてできる事を続けた結果です。
トリマーとしての関わりしか持てない子たちには同じようにはできません。
トリマーとしてできる事、看護師としてできる事、獣医師にできる事、それぞれ違います。
そして当然ながら、飼い主さんにしかできない事があります。
前回の投稿のココちゃんみたいに「病院に来ておやつを食べて帰る」のもとっても重要なハズバンダリーの一環!
もっともっとおやつを食べに病院に遊びに来てくれる動物たちが増えるといいなぁ~と思います!
また、当院でトリミングを受けていただいている皆さまは、ぜひ、わんちゃんの大好きなおやつをたくさんお持ちくださいね♪