胆嚢疾患は発見が遅れると怖いんです。。
2011年4月13日診療日誌


さて、左の画像は先日来院されたワンちゃんの胆嚢の超音波検査の映像です。
この病気は「胆嚢粘液溜 」と呼ばれ、すぐにでも緊急手術が必要な疾患です。そのまま放置しておくと死亡する危険な病気なんですが、手術を実施しても術後の経過が悪い場合もあります。手術適応の胆嚢疾患は決断が非常に難しいです。
そのため、できるだけメスを入れることのないよう、内服薬を中心とした内科的治療を展開するケースが多く、定期的な検査を実施しているワンちゃんも少なくありません。
胆嚢疾患は初期~中期にかけては際立った症状も無く、健康診断の血液検査や画像診断にて偶然、発見されることも多いです。私も診断を出したほとんどのワンちゃんが健康診断で見つけた子ばかりです。
「うちの子は元気だから、、、」「うちの子は若いから、、、」と言う理由で健診を受けられないのは、あまりおススメできません
症状が出てから、、、では多くの病気はすでに進行しています。元気に見えても最低年に一度は健康診断を受けて下さい
山本@獣医師