膀胱・尿道結石の摘出手術
2011年2月8日診療日誌
今日は、ネコちゃんの膀胱・尿道結石の摘出手術を行いました。左の写真がその子を苦しめていた原因の結石です。これが尿道を詰まらせて、「尿道閉塞」と言う危険な病気を作っていました。
結石が尿道を詰まらせると、おしっこが出なくなってしまい、腎後性急性腎不全を引き起こします。この病気は緊急性が非常に高く、手遅れになると命を落としかねない病気です。特にオス猫は重症化することが多いです。
このネコちゃんも尿道閉塞を起こしていましたので手術による結石摘出を行いました。ご覧の通り、たった数ミリのサイズですが、これでも危険な状態へと陥ってしまうことがあります。
不適切な食事が原因となるケースも多く、膀胱炎などの尿路疾患(頻尿や血尿など)を繰り返すネコちゃんは動物病院にて食事指導を受けることをおススメします。
山本@獣医師