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2024年2月26日診療日誌

先日、下の顎にできた悪性腫瘍のため、下顎全摘出を行なったワンちゃんをご紹介でします。

昨年の年末に、「唇が腫れている」とのことで来院され、よく拝見すると歯肉に黒いシコリができていました。。

早々に当院にて組織生検とCT撮影を実施し、「悪性黒色腫」と確定診断されました。

飼い主様に今後の予想される経過を説明の上、こちらも当院にて片側下顎全摘術および下顎リンパ節郭清術を行いました。幸い、術後経過にも問題がなく、食欲も旺盛で現在も良好な経過です。

この「下顎全摘出術」は、簡単に言うと、下の顎の片側を全部取る、と言う比較的、大きな手術になります。飼い主様にも決断力が必要です。しかもこの子は15歳8ヶ月と高齢でした。

飼い主様としっかり相談させていただき、手術をご決断いただきました。今も元気に通ってくれており、この年齢だと手術を回避される方も少なく中、手術を行わなければさらに状況は悪化していくだけに、飼い主様の決断がまた一緒に楽しく暮らせる時間を作ってくれました。

今はしっかりご飯を食べ、なんと体重も増加中です。

最後に、術後、ほとんど外貌が変わらない元気な姿を見てあげて下さい♪

山本@飼い主様の覚悟を決めたら私も覚悟を決める獣医師

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