短頭種気道症候群(軟口蓋過長症)
2022年5月16日診療日誌
犬もいびきをかいて寝ますが、フレンチブルドッグやボストンテリア、ブルドッグ、パグなどの短頭種の子たちは、生まれつき、喉が細いため、いびきが大きいです。
中には喉(気道)を塞いでしまうこともあり、あまりに狭い子は熱中症に非常にかかりやすく危険です。
とあるフレンチブルドッグさんの写真ですが、来院時の興奮もひどく、診察や処置が危険なため、手術を受けていただきました。
上の写真が術前で、下の写真が術後です。よく分からない写真ですが、気道が開口しています。
繊細の手術ではありますが、手術直後から呼吸も改善し、自宅でもいびきが減ったとのことでした♪
この他にも鼻の穴を広げる外鼻腔拡大術を受けていただき、幸い、喉頭小嚢と呼ばれるさらに喉を狭める組織は切除せずに済みました。
短頭種を飼育されている方に限らずですが、
・いびきが隣の部屋まで聞こえてくる
・息が上がるとゼェーハーゼェーハーと呼吸がしんどそう
・夏場にすぐ息が上がって疲れている
など、が該当する症状です。
このようなケースを放置するとどんどん悪化していくため、早めの手術が得策です。(手術が遅くなると、満足いく改善が望めないことがあります)
該当する症状がある飼い主様は、当院獣医師までご相談ください。
山本@上部気道外科も執刀する獣医師