ウオータートレッドミル
2014年11月2日診療日誌
当院では、リハビリ施術にも力を入れています
最近では、後ろ足が弱ったワンちゃんの水浴を依頼されるケースが増えてきました。
特に写真のような水中トレッドミル(ハイドロセラピー)は、体重を浮力で相殺しながら運動を確保することが出来るので、無理の無い筋力維持には最適な方法の1つです
もちろん、どの程度のリハビリが可能か、事前にレントゲン検査や血液検査、心肺機能をきちっと判断した上で、さらにワンちゃんの性格も踏まえ、最適なプログラムを用意していきます。
ただ、やはり主戦場は整形外科手術・神経外科手術後のリハビリです。
当院で最多なのが、写真のミニチュアダックスさんのような「椎間板ヘルニア」の術後に行なうケースです。
当院では手術翌日からマッサージ等のリハビリからスタートし、この子は術後5日目にこの水中トレッドミルに入ってもらいました。(術創には防水絆創膏を処置しています)
発症後、自力歩行が全く出来ないグレード4の完全麻痺だったのですが、このリハビリ翌日には自分の足で立って、数歩は歩けるまで改善しました
当院ではリハビリを本格的に導入する前から椎間板ヘルニアの手術を実施していましたが、リハビリを行なうようにより、歩行改善までのスピードが非常に早く感じています
このように有効なリハビリ方法のため、ほぼ毎日のようにこのトレッドミルには誰かが歩いています
なお、明日11月3日(祝)は臨時休診を頂いております。
皆様にはご迷惑をおかけ致しますが、何卒ご理解頂きますよう、よろしく御願い致します
山本@獣医師