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2018年7月11日診療日誌

動物病院では様々なシーンで顕微鏡検査を行っています。便や尿、血液塗抹検査などではごく一般的に顕微鏡検査が用いられますが、必要に応じて身体の表面のしこりや肝臓や脾臓、リンパ節など内臓器の細胞検査を行うことも多いです。

 

当院でも顕微鏡は常に誰かが覗いているくらい頻繁に使う検査器具で、順番待ちが発生することもしばしばです(^^;;

 

ただ、この検査は時に残念な結果をお伝えしなければならないこともあります。写真の細胞検査では、腫瘍(癌)が強く疑われるケースで、

こう言った細胞検査では「ライト・ギムザ染色」と言う方法を用いるのですが、結果が得られるのに最低でも30分ほどはかかる検査です。

 

迅速診断のための簡易染色方法もあるのですが、やはりシビアな判定を行うケースでは30分と言えども、待ち時間にご協力いただくケースもあります。

もちろん、判定が難しいケースなどは専門の病理医に検査を依頼することも多いです。

 

簡易診断用のディフクイック染色やライト・ギムザ染色以外にも、グラム染色やニューメチレンブルー染色、ズダン3染色、などの染色方法を当院では実施しており、可能な限り、院内で最適な治療が見つかるよう、様々なケースに合わせて多数の染色が行えうように準備しています。

 

山本@私の顔の大きさでは顕微鏡の目の幅を最大まで広げないと顕微鏡を覗けない獣医師

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