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2017年12月16日診療日誌

先日、まだ1歳未満のイタリアングレーハウンドのワンちゃんが、公園を走り回っていたら突然、前足を痛がって地面に着かなくなったとのことで来院されました。

レントゲン撮影にて、中手骨と呼ばれる骨が骨折していることが分かりました。人間で言うと手の甲の部分の骨なんですが、ここは折れると結構痛いんです。。

 

中手骨の1本が折れただけで、外側の骨ならギブスのような「外固定」でも治療が望めますが、今回は内側の骨であったことと、骨折面が大幅にずれてしまっていたことを考慮し、手術による固定を行いました。

 

ただし悩ませるのが、この骨は小型犬の動物では直径3mm以下の非常に細い骨と言う点です。写真のようにピンが骨の中に埋没していますが、このピンの太さも1mm以下になります。

ピンの固定が完了したら、あとは金属製のプレートを足に添えて、やや大げさなのですが肘の手前まで固定をかけて終了となります。

 

完治まで1〜2ヶ月程度は要すため、固定は年末年始ともに必要になってしまいますが、しばらくの辛抱でまた走り回ることができるはずです♪

 

山本@足の小指を折った経験があり、痛みはなんとなく想像できる獣医師

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