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2014年7月11日診療日誌

症例の話が続きます。9歳MIX犬の話ですdog

 

一昨日から急に吐いている、とのことで来院されましたdespair

お話を伺うとどうも単純な急性呕吐とは違い、詳しく検査が必要と判断しました。初期の検査結果から『急性膵炎』の可能性があるため、即日で入院治療となりました。

 

ところが治療しても検査数値や症状に改善が乏しく、緊急で全身麻酔による内視鏡検査を実施することにしました。

 

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そしたらビンゴです、胃内に異物を発見しました。初期の検査には全く引っかからなかったのに・・・。

異物誤食による呕吐ですdown

 

 

そのまますぐさま緊急の胃切開手術を行ない、異物を無事に摘出しました。さらに言えば、この症例は切開時には十二指腸にも他の異物で完全閉塞が起こっており、発見が遅れれば命の危険性もあったかもしれません。

ちなみにこの異物、飼い主様は全く心当たりが無いとのことで、一体どこで食べたのか不明ですsweat02

 

内視鏡検査は全身麻酔が必須のため飼い主様に全身麻酔を承諾頂きますが、どの飼い主様も全身麻酔には一定の抵抗感を示されます。これはもちろんのことです。なるべくなら全身麻酔や手術は避けて通りたいものです。

今回、飼い主様には我々の提案をすぐに受け入れて下さったので、すぐさま治療まで完遂することができました。ある意味、ファインプレーは飼い主様の迅速な判断です。

 

現在も経過は良好で、昨日排便も確認出来ました。もうすぐ退院ですnote

 

山本@獣医師

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