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2016年12月28日診療日誌

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クリスマス前後から年末にかけては、年をまたいでしまうので通常の手術予約は受けておりません。緊急手術用に手術室のスケジュールを空けているのですが、今年は見事にその枠が埋まっていってしまいます。。

 

中でも、12/25のクリスマス当日に受けた手術が非常に重篤なものでした。

8歳のラブラドールちゃんですが、朝から頻繁に嘔吐を繰り返す(朝だけで10回以上)とのことで来院されました。もともと、てんかん持ちの子だったので、その関係かと飼い主様は思われていましたが、各種検査の結果、「胆嚢粘液嚢腫」と「胆管閉塞」と言う非常に危険な病気と判明しました。

この病気は放置しておくと数日中に死亡に至るため、緊急手術が必要です

すぐさま緊急手術の招集と準備を行い、その日のうちに手術を完了しました。

現在、入院下で経過観察中ですが徐々に快方に向かっており、年末のギリギリには退院できそうですscissors

 

胆嚢の病気については様々な見解がありますが、このように病状に気づかず、突然、死に至るような病状を形成するのが胆嚢の怖いところです。当院では胆嚢疾患の来院数は年々増加傾向で、現在までに様々な内科治療と手術を行ってまいりました。

このような経験からも胆嚢疾患は早期に発見して治療を継続的に行い、このような恐ろしい事態に移行しないよう治療・経過観察していくことが肝要と思われます。

 

山本@実は今日もこれから緊急手術の獣医師

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