診療日誌

横隔膜ヘルニア

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まだ1歳にも満たない幼いトイプードルちゃんのお話ですdog

 

呼吸が苦しそうとの事での来院でしたが、そのレントゲンが右の写真です。

胸腔内に本来はないはずの小腸ガスの陰影が確認でき(腹腔内には小腸ガスの陰影が消えています)、一方で心臓の輪郭を確認する事ができません。

 

この病気は「横隔膜ヘルニア」と言います。

 

原因は先天性の奇形や外傷性などに分類されますが、いずれにせよ、治療方法は早期の手術になります。手術中は肺を傷つけないように麻酔医と連携して手術を進めていかなければなりません。

 

オーナー様も手術に迅速にご同意いただき、幸い、全身麻酔も安定して順調に手術を勧める事ができました。この子は十二指腸の下流部分から横行結腸にかけて、ほぼ全ての消化管が胸腔に変位しており、さらに脾臓も巻き込まれていました。

臓器を元の位置に整復し、開いた横隔膜の穴を縫合して手術は無事に終了。術後から呼吸状態も改善し、翌日にはご飯も食べられるくらいに回復しましたnote

 

このように呼吸状態の悪化は、緊急手術が必要なケースも含まれます。呼吸が苦しい、しんどそう、と言うのは人でも苦しいものです。

経過観察がかえって悪化させてしまうこともありますので、呼吸器の症状はなるべく早めに受診して下さいね。

 

山本@獣医師

車椅子の作製も承っています

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写真は13歳のおじいちゃんダルメシアンのボノちゃんですdog

 

当院にお越しいただいた時にはすでに後ろ足が麻痺した状態でした。

各種検査や治療、リハビリを施したところ、後ろ足に若干の反応が出てきましたが、残念ながら自力での歩行まで回復することが難しい様子でした。

本人は13歳とは思えぬほど活発な性格で、後ろ足が動けばすぐにでも走り出したい!ような子だったので、このまま後ろ足が麻痺したまま終生を過ごすのは何とか避けたい思いでいっぱいでした。

 

当院でも後駆麻痺で来院される動物は、椎間板ヘルニアのミニチュアダックスや脊髄変性症のウエルシュコーギーをはじめ、小型犬から大型犬までたくさんいらっしゃいます。

手術やリハビリで改善するケースも多いですが、治療が難しいケースも少なくありませんweep

 

そういった場合に飼い主様にご検討いただくのが、写真の車椅子ですflair

 

当院では専門の車椅子メーカーに依頼しております。体格を寸法して、オーダーメイドにて作製し、実際に試乗(フィッティング)してもらい、その子に合わせた微調整を加えた後に、正式なお渡しとなります。

市販されるものに比べ時間と費用は若干かかりますが、間違いない車椅子が完成しますscissors

 

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今回のボノちゃんは後駆麻痺に加え、前肢の虚脱も認められ始めたため、4輪での作製となり、細長い体格もあってか、意外とスリムな車椅子を作製できました。もちろん、安定感や操縦性も抜群ですgood

 

大型犬の後駆麻痺は移動だけでなく排便や排尿を含め、非常にお世話が大変ですsweat02

普通の飼い主様がやろうと思っても十分なケアが出来ないのが難しいのが現実です。

 

シニア犬の介護は、人の介護と同様に、非常に労力がかかります。その割に社会的なフォローアップは無く、飼い主様に全て依存しているのが現状です。

当院でもたくさんの診察やご相談を頂戴しますが、往々にしてすでに手遅れだったり、最初から十分な診察や健康診断、各種ケアが出来ていれば、ここまで悪化するようなこともなかったのに・・・・と思うこともしばしばです。

 

本当に難しい事態になる前に是非診察・ご相談くださいね。

 

山本@獣医師

新人歓迎会!

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暑い日が続いていますが、日曜日の夕方に当院屋上にてBBQ大会を開催しましたhappy01

 

当院では毎年恒例で、新人歓迎と日頃のスタッフの慰労を兼ねて、スタッフの家族も参加しての賑やかな会になりますnote

 

例年、私はBBQの火起しを担当していましたが、今年から下の写真の当院男前代表、木ノ下先生(女性w)が担当してくれて、良い加減で肉を焼いてくれます。

私はビールとお肉を飲んで食べてだけで、少し楽をさせて頂きましたbeer

 

もちろん、当院スタッフの犬たちも参加です。焼いたササミ肉を一緒に食べてBBQ満喫ですdog

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今年は合計で3名の新スタッフを当院にお迎えしました。最後はその3名の各々に、これからの意気込みや決意を述べてもらいました。3名にそれぞれ期するものがあることもわかり非常に良い会になりましたscissors

 

当院では例年、BBQや忘年会の幹事は新人スタッフが務めます。新歓以降はこの3名で会場手配や日程調整をしてもらっています。

今年はまだまだ長いですが、私は早くも忘年会が楽しみです(笑

 

山本@獣医師

 

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今日のお昼は院内勉強会です

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なかなかブログが更新できず申し訳ありません・・・

時々、見てますよ〜とお声がけ頂いているのでネタは仕込んでいます。小出しと言うことでご理解くださいdelicious

 

さて、今日は先日の学会での報告会を医局で実施しています。今日の担当は新人の福間獣医師です。お題は下痢に対する初期アプローチです。

 

お腹の具合が悪い、と言う内容で受診される方は大変多いです。

我々も日常的に診察させて頂いていますが、この最初の切り口(問診や身体検査、検便など)には大変重要な要素が含まれており、これは若手獣医師だけでなく動物看護師も理解しておくと、検便の顕微鏡的な理解だけでなく、なぜ下痢をしているのか、また、入院管理中の動物達の便から分かる健康状態も把握にも有用で、実は便は色々多くの事を語ってくれています。

 

消化器症状は、検便なくして何も語れませんpaper

 

今日の勉強会を通じて、スタッフの便に対する意識も高まるはずですpunch

 

山本@獣医師