診療日誌

警察から保護して頂いたワンちゃん

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“おそらく”ジャックラッセルテリアなんですが、このCT画像のワンちゃんは、捨てられて警察で保護されていたところを、とあるご家族が我が家に迎えれ下さりました。

非常に元気いっぱいで性格も良い子なんですが、生後半年前後(推定)から少し元気がなくなってきました。最初の検査をさせて頂きましたが、これといった異常を発見できなかったのですが、子犬さんが元気が無いのはどこかおかしいはずです。

 

2回目の再診時に腹部超音波検査を実施したところ、本来は存在しない血管構造が見えました。ただ、私も確証を持てなかったのですが、追加で精密な血液検査を実施したところ、明らかな肝不全が確認されました。

このため、先日CT撮影を行なったのが上記の画像です。診断名は「門脈体循環シャント」と言います。

 

非常に珍しい疾患のひとつですが、肝臓へ流れる「門脈」と呼ばれる血管が、本来の肝臓へは行かずに、後大静脈へ流れるバイパス血管が形成されている生まれつきの病気、いわゆる先天性疾患です。そのため、肝臓へは血液供給が極端に少なくなるため、先天性の肝不全を発症します。

初期の病状では、通常の一般血液検査に異常が認められなかったことと、ワンちゃん自身が非常に体格もよく成長していたことから、私も最初はこの病名を疑いませんでした。診断のきっかけは腹部超音波検査で、異常と思われる血管構造を抽出する事が出来ました。

 

CT検査の結果、このワンちゃんは手術で治療出来る見込みがつきました。来月初旬には手術を計画出来そうですrock

 

しかし、せっかくご好意で保護して頂いたワンちゃんが先天性疾患だったとなると、私も飼い主様に御伝えするのが非常に心苦しかったです。。

飼い主様はこの子をしっかり飼っていかれる事を決めて頂いて、この病気の治療にも積極的に取り組んで頂いています。こう言う子は我々も思い入れが大きくなります、早く元気になって欲しいですup

 

 

山本@獣医師

見学・実習は随時受け入れています

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さきほど、うちの女性スタッフにホワイトデーのお返しをしました。今年はムッシュ・マキノのケーキを13個ですsweat02当院は女性だらけの職場でございますdollar

 

さて、春休みは見学や実習に訪れる学生が非常に多いです。今年もたくさんの問い合わせを頂き、今日も2名の実習生が神戸と新潟から来てくれていますscissors

この春は3月だけでも獣医師や動物看護士の学生を中心に、合計7名の見学・実習生が当院を訪れます。

 

私も学制時代には多くの診療施設を見学させて頂きました。今でもお付き合いが親しい施設様とは、動物病院だけでなく、ショップさんや検査ラボ、大学病院なども見て回り、色々と勉強させて頂く事も多いです。

 

当院を見学してくれた学生さんが何か得て帰って行ってくれる事を期待し、当院もいろいろな出会いを求め、見学・実習は随時受け付けております。

 

山本@獣医師

赤い斑点がチラホラ・・

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暖かい日と寒い日が交互にやってきますね〜sun

こんな季節の変わり目は、ヒトも動物も体調に変化が出やすいです。ご自身のお体だけでなく、動物たちの行動の変化にも日々、気をつけて上げて下さいね。

 

さて、今回は私のお付き合いがある、とある動物の幼稚園よりご紹介頂いたワンコです。お腹に赤い斑点がある、背中に青紫の斑点もある、とのことで、ここの幼稚園スタッフさんより連絡がありました。でもワンちゃんはとっても元気ですhappy01

翌日には当院を受診頂き、拝見したところ、腹部には写真のような斑点を確認しました。痒みもなく、一見湿疹のようにも見えるこの皮膚病変は、点状出血と呼ばれるもので、危険な病気が潜んでいる可能性を示唆します

すぐさま検査を行なった所、血小板減少症を確認できましたdown

 

つまり、血液を止める役割を担う血小板が減ってしまっているため、内出血が起こっているのです。

血小板が少なくなる原因は様々ありますが、今回のワンちゃんは免疫介在性血小板減少症と呼ばれる病気でしたpaper

 

すぐさま免疫を抑える治療を開始し、現在は経過観察中です。残念ながら、生涯にわたり治療が必要なケースもあります。

また、国内ではある程度ですが好発する条件がわかっており、今回のワンちゃんは「若齢」「マルチーズ」「メス」と、条件を満たしていたため、比較的容易に診断が可能です。

 

今後も注意深く経過を飼い主様と見守って行く必要があります。このような湿疹のように見える病変でも、怖い病気があることを知っていて下さいね。

 

山本@獣医師

毎年恒例ケーキバイキング

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毎年3月に開催される「ロイヤルカナン ベテリナリーシンポジウム」です。私はおそらく10年連続参加中ですが、今年も診療終了後に大阪市内の某ホテルまで行って来ましたdash

 

『ロイヤルカナン』ってみなさん知ってます?病気をしている動物たちの専用のフード(療法食)を作っているメーカーのブランドです。国内ではシェアNo.2の商品です。当院でも多くの動物たちにこちらの商品を処方しています。

 

今回は栄養管理に関する講演が中心でしたが、内容も明日からの診療に役立つ情報がしっかり入手できました。私は講師の東京大学大野先生の講演は何度も拝聴しましたが、今回の内容は特に若手の獣医師には刺激的な内容だったかと思いますnote

 

で、おまけが豪華で、毎年恒例ケーキバイキングが振る舞われますbirthdayこれが楽しみにで来ている、ってのは内緒ですsmile

 

山本@獣医師