診療日誌

心タンポナーデ

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心タンポナーデ」と呼ばれる病気をご存知でしょうか?医療ドラマで時々見かけますが、動物たちにも同じようにあります。これは命の危険がある緊急疾患に分類されます。

 

心臓の周りには心嚢膜と呼ばれる薄い膜が存在しています。この膜と心臓の間はミリ単位の空間があり、心嚢水と呼ばれる液体が入っています。

ところが、何らかの理由で心臓から出血が起こると、この心嚢膜内にその出血が溜まりだします。出血が続くと心嚢膜内は血液で満たされ、パンパンに圧力が上昇します。

その逃げ場を失った圧力は内側に存在する心臓に向かってしまい、心臓が上手に拡張と収縮を繰り返すことが出来なくなり、

 

このように起こるうっ血性心不全の状態を「心タンポナーデ」と呼びます。

 

これらの診断を出す多くの動物たちは、ほとんど動くことが出来ないくらいぐったりしており、危険な状態に陥っていることがほとんどです。

特にすでに何らかの心臓病を診断している動物や、高齢のゴールデンレトリバーに多いです。詳しい原因は不明ですが、腫瘍が関連していることが多いとも言われています。

 

問題は治療方法にあります。

残念ながら根本的な治療方法が無いのです。。溜まった心嚢水を外から針を刺して抜くのを繰り返さざるを得ません。冒頭から出している写真は今回ゴールデンレトリバーのワンちゃんから抜き取ったものです。530mlも溜まっていました。

最終手段として心嚢膜切開術と呼ばれる手術方法もありますが、これも根治療法ではありません。

 

治療方法が限られており、毎回リスクのある処置を繰り返さなければならないのが「心タンポナーデ」です。

今回のゴールデンレトリバーちゃんも一命を取り留めましたが、今後再発と付き合っていかなければなりません。。

 

山本@獣医師

 

クリスマスまで1ヶ月ですよ

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1年ってこんなに早いんだっけ?と毎年感じるようになりました。山本獣医師、三十路オーバー、歳をとりましたcatface

 

看護士たちが、きゃっきゃきゃっきゃ言いながらハローウィンからクリスマス仕様に院内を模様替えしてくれました。年に1度しか活躍しませんが、ツリーや小物が診察室や待合いに並んでいますxmas

 

あと、、先日ですがぎっくり腰になりましたcrying

 

久々の発症だったのですが、今回はひどいsign01ホントに動けないsign03

ベッドから起きてトイレまで20分かかりました。我ながらよく漏らさなかったとscissors

先日の金曜日は診療に穴を空けてしまい、ご迷惑をおかけしました。また、多数の飼い主様より私が「お大事に〜」と言うと、『先生もお大事に〜笑』と声をかけて下さり、ありがとうございました。

今日はいつも通り、診察に出ております。もちろん、腰にコルセットを巻いてgood

 

季節の変わり目、皆様、ご自愛ください。

 

山本@獣医師

デジタルのレントゲン装置

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ただいま業者さんからお借りしているデジタルのレントゲン装置ですeye

 

多くの動物病院では、所謂「フィルム」が無く、ペーパーレス化が進み、デジタルのレントゲンが主流になってきています。古くから開業されている動物病院も、最近ではどんどんこのシステムが導入されてきましたpaper

 

当院でも幾度と導入を検討しましたが、メリットもたくさんあるんですが、最も大切な診断の上でいくつかの欠点がクリアされないため、見送ってきましたdown

アナログなフィルムも侮れないんですwink

今回も以前デモしたことのある機種なのですが、バージョンアッップがあったとのことで、もう一度、画質や操作性などを本格的にテストしています。

 

撮影した映像をiMacに飛ばして一元管理出来るようになり、診察室以外のオペ室や入院舎でもiPadなどを使うと画像が閲覧でき、非常に利便性が向上します。現在も超音波画像とCT、MRIの画像はデジタル化を完了していますが、レントゲンだけは画質が十分納得出来ず、まだフィルムで運用していました。

 

さて、今回の機種はどのような判定になることか。。機械モノが大好物の僕はワクワクしながらテストを進めていますlovely

 

山本@獣医師

犬を飼いました♪

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初登場ですscissors我が家の愛犬、Rotti(ロッティ)ですdog

 

10月より我が家にやってきた6ヶ月齢のメスです。

一見、フラットコーテッドレトリバーのように見られますが、なんとお父ちゃんがゴールデンレトリバー、お母ちゃんがバーニーズのMix犬なんです。胸元にちらっと白い毛が見えるのがバーニーズの名残ですeye

 

実はこの子、保護犬なんですthink

 

出産も予定していたものでは無く、偶然かかってしまって産まれてしまい、同腹の子はみんな無事にもらってもらったんですが、この子だけが引取先から返されてしまいました・・。

行き場を失ってしまい、再び里親募集がかかったのですがそれでも貰い手が見つからず、この秋に三田にある動物保護施設へ収容される予定でした。

 

そんな情報をたまたまキャッチできたので、我が家で迎い入れることにしましたhappy01

どんな理由があるのかわかりませんが非常に臆病で、病院に連れてきてもまだまだ慣れない様子が見て取れます、すっごいビビリです。運動不足だったようで筋力も低下しており、今は当院のデイケアに連れてきて、発散と運動不足の解消に務めていますgood

 

ただ、子犬は子犬でして、久々に我が家に来たおてんば娘に手を焼いてます、すでにラグを3枚捨てましたsweat01

時々ですが病院に連れてきていますので、また遊んでやって下さいhappy02

 

山本@獣医師

 

 

P.S.あまり知られていない事実ですが、このように貰い手が見つからない、あるいは、飼えなくなった、などの理由で、保健所で処分されている動物の数は年間17万頭に上ります。3秒に1頭が殺処分されています。。

日々研鑽

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眼科セミナーもPar11までやってきました。毎月1回の定期開催なので、もう1年も参加を続けていますscissors

 

毎回参加して思う所が、この世界はスゴいですeye

眼科に限らずですが、医療は追求すればするほど奥が深いです。

 

 

僕ら街の獣医師は、基本的に「ジェネラリスト」と言いまして、要するに何でも診れる「何でも屋さん」ですflair

 

この何でも屋さんは、ある程度は何でも出来なければなりません。僕もこの街の何でも屋さんを目指して、日々の研鑽を重ねています。

 

 

ところが学会や勉強会に参加し、専門的な先生の講演を拝聴したり話を聞けば聞くほど、何でも屋さんの道は険しく長く、奥が深いと感じます。毎回、新しい発見がいくつもあります。

そしてまだまだだなぁ、と自分を律して、また日々の診療に当たることが出来ます。

 

 

日々研鑽ですねrock

 

 

山本@獣医師

ホームデンタルケアセミナー

11/2に「今日からはじめるホームデンタルケア~ワンちゃん編~」デンタル1.jpg

開催しましたhappy01

 

同伴のワンちゃんたちもお利口で、みなさん熱心に聞いていただけましたshine

 

前半はお話が中心ですが、

後半は実際にデンタルケア製品を手にとりワンちゃんに試してもらったり、

先生や私たちとお話したり盛り上がりましたねup

 

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早速、お家でのデンタルケア始めていますか?

次お会いしたとき、ワタクシ確認いたしますよ~smile

 

11/13(水)も同内容で開催しますsign03

まだ空きがありますので、みなさん奮ってご参加くださいませhappy02

ご予約お待ちしていますcherry

 

ただ今ビルバックデンタル製品20%割引中でございますnotes

 

「デンタルケアしよう~scissors

 大事だよ good

                                    佐藤@動物看護士

消化器外科の疾患が続いています

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この業界では「続く時には続く」と言うジンクスがありますsad

 

何度かお話していますが、僕は動物看護士を育てる専門学校で週に1度の講義に行っています。若い女の子の前で偉そぉ〜に喋っている訳ですdelicious

そう言った学校には、訓練士やトリマーを育てる課程もあり、犬猫だけでなく、ウサギや小鳥、イグアナなど数十頭の動物も一緒に飼育されています。

 

学内で飼育されている動物たちも時々体調を崩すこともあり、私も学内で診察と治療の指示を出すのですが、今回学校から診察を依頼されたワンちゃんはちょっと違いました。病状が危険な可能性があり、当院まで連れて帰ってきて精密検査を実施しました。

 

すると、やっぱり!小腸内に異物らしき病変を確認できました。。すぐさま緊急手術の準備を整え、各種検査をしながらタイミングを見計らい、昨日当院にて無事に手術を終えましたscissors

 

術後の経過も良好で、今は休み時間になると院内を駆け回るまで回復してくれました。愛想の良い子でうちのスタッフからも早速人気上昇中です、返すのが惜しいです(笑

 

てな話をしながら、この1週間で3例の消化器外科を執刀しました。連日の夜オペでクタクタですが、回復していく動物たちを見ていると癒されます、僕らの仕事の醍醐味のひとつですsmile

 

山本@獣医師