診療日誌

糖尿病

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珍しいこともあるもので。。

2日続けて別の患者様ですが、糖尿病の猫ちゃんが同時に来院され、現在入院中です。

 

2頭に共通しているのは、、、

one最近、食欲が減ってきた。その割に痩せてきたかも。

twoお水を飲む量が増えたおしっこの量も増えた

threeなんだか少し元気がない

 

といった内容でした。実はこの症状は典型的な猫の糖尿病の症状です。もちろん、これだけでは診断できませんので、各種血液検査と尿検査を実施します。

 

とくに1頭は糖尿病性ケトアシドーシス(DKA)と呼ばれる危険な状態に近づいていたため、治療に猶予がありませんでした。本日は午後が休診なのですが、居残りで看病中ですsweat01

 

糖尿病は話せば長くなりますが、、、通常はインシュリン注射が必要なケースが多いです。検査項目も尿糖のチェックだけでなく、HgA1cと言ってヒトと同様の検査を行いますpaper

血糖曲線作成など、それぞれの結果を踏まえインシュリンの種類と量を決定し、飼い主様には注射の打つ練習をしていただき、ご自宅での治療となります。

そして残念なことに生涯にわたってインシュリン注射が必要なことがほとんどです。。(ごくまれに注射を必要としない猫ちゃんも居ます)

 

当院でも多数の糖尿病の患者様がいらっしゃいますが、どの子も経過良好で獣医師としては安心なところです。

今回の2頭の子たちも、他の子と同様、元気よく帰っていただけるよう、ただいま奮闘中ですdash

 

ちなみに、太っている子の病気と思われがちな糖尿病ですが、動物の糖尿病(特に犬)は必ずしもそうではありません!ご注意を!!

 

山本獣医師

 

flair以前はHgA1c以外にフルクトサミンと呼ばれる検査が主流でした。現在はこの検査はヒトでは使われなくなり、獣医療でも測定の機会が減りました。現在では血糖値や尿糖の測定以外に、これら平均血糖の結果からから長期的な治療を見据えていきます。また、猫ちゃんは興奮するだけで一過性の高血糖を示すため、これら平均血糖の値が診断にも有効ですね。

お電話でのお問い合わせの後。。。

最近、お電話での病気のご相談が増えております。特に、 「他院で椎間板ヘルニアと言われた」 「MRIの撮影をしてほしい」 と言った内容が多いように感じます。

 

もちろん、お電話での問診だけでは詳しい内容は不明なため通常外来で診察させていただきますが、当院で改めて診察・検査させていただくと、必ずしもMRI撮影が必要ないケースもあります

 

先日も他院で椎間板ヘルニアを指摘されたワンちゃんがいらっしゃいましたが、詳しく診察すると、全身性エリテマトーデス(全身性紅斑性狼瘡=SLE)と呼ばれるまったく別の免疫介在性疾患と言うこともありました。この病気ならMRIの撮影は基本的に必要ありません。

 

このように、実際のところはまったく違う病名になると治療方法もガラリとかわりますeye

 

お電話でのお問い合わせだけでは獣医師には十分な病態の把握は困難ですので、必ず診察をお願いしております。

 

その時には今までの経過がわかるように、検査結果や処方された薬など持ってきてくださいね。

 

山本@獣医師

 

flairちなみに、全身性エリテマトーデスは獣医療において確定診断が難しい病気のひとつです。100%の自信をもって診断を出せる獣医師はたぶん居ないのではないでしょうか。。今回のワンちゃんは典型的な症状に加え、多くの検査結果がこの病気を示唆するものでした。今後は免疫抑制剤による治療を検討していきます。

デイケアサービスの参加頭数が急増中です♪

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2011年の病院移転から3Fフリールームで隔週開催していますデイケアサービスscissors

 

デイケアサービスをご存じない方は、こちらをクリック!

 

我々が目指す動物病院は、病気の治療だけにとらわれず、ヒトと動物たちと一緒に暮らしていくことに着眼し、お互いのよりよい生活を送れるよう、これらのサポートを提供させて頂いています

 

最初は数頭の参加だったのが、今は老若男女、大型小型を問わず毎回10頭以上のお申し込みをいただき、ホントにありがとうございます。

先月まで隔週金曜日と最終週末の日曜日の開催でしたが、皆様のご要望にお応えし、日曜日の開催を毎月1回増やすことにしましたsign03

 

もちろん、開催日の見学もOKですsign01お試しの参加も大歓迎ですnote

詳しくは病院までお問い合わせください。

 

山本@獣医師

難しい病気とホームドクター

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年々、診療などで忙しさを増し、毎日クタクタになって帰ってますsweat01

診療技術は日々向上していることを実感しながらも、また新たな難病・難題を抱えた動物たちは日々来院されます。

 

思えば当院が昨年に移転してから、以前からの多くの飼い主様に加え、遠方からの新たな患者様も増え、当院で診療を受けられ笑顔で帰って行かれる飼い主様、元気になって帰っていく動物たち、あるいは残念ながら病気を受け入れなければならない飼い主様と動物たち、など、多くの出会いと別れがありましたconfident

 

私たちは地域のホームドクターとして、大学病院や2次診療施設と連携を取りながら診療を行っていますが、現在では地域のホームドクターと中核病院の両方の性格をもった動物病院へと成長しているように思います。こういった病院を、「ホームドクター:1次診療」と「大学病院:2次診療」の間をとった「1.5次診療」と言いますhospital

 

私自身の考えですが、正確で高度な動物医療も素晴らしいことですが、これを密かに併せ持つホームドクターが地域動物病院で理想の姿と考えています。自身も十分な診療技術を持ち合わせながら普段は鞘(さや)に納め、いざと言う時は刀を抜ける、そういった頼りがいのある獣医師です。私自身が目標とする臨床獣医師の姿のひとつです。

 

実際、府内を見渡しても、多くの動物病院の中に実は素晴らしい腕の持ち主のホームドクターはいます。私も肩を並べて~、とは言いませんが鞘(さや)の中に切れ味鋭い刀を納めるべく、日々の研鑽を積み重ねていきたいですbook

 

左の写真は先日の勉強会の資料。今年に入って数えてみましたが、22件の勉強会や学会講演に参加しましたsign01一歩ずつ前進だscissors

 

山本@獣医師

カミナリコワイ

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最近、北摂では突然の雷雨が日常的になっていますね。。thunder

 

かれこれ2回ほど、洗濯物をやられてしまい、最近では乾いたらすぐに取り込んでいますdash

近くで落ちた、一時的に停電した、などのお話を飼い主様からも聞いています。

 

みなさんよくご存知かと思いますが、特に動物たちは雷に恐怖を覚える子も多く、ガタガタ震える、挙動不審になる、隠れて出てこない、興奮し続ける、などの症状が出ます。

 

これら雷恐怖症の中で特に過度なケースは行動治療が必要です。当院でも現在、大学で行動学を専攻していた獣医師の指導のもと、カウンセリングを行いながら行動治療を行っています。

 

しかし行動治療は一人の獣医師では治療が困難なため、この世界では行動学のさきがけの先生とともに共同治療にあたっています。スミマセン、お名前は伏せてますが獣医師なら誰でも知ってる先生ですsweat01

現在治療中のワンちゃんも少しずつ改善が見られ、この時期はきっとしんどい思いをしているかもしれませんが、以前よりは平穏な日常を暮してくれているなら幸いですconfident

 

山本@獣医師

北摂夜間救急動物病院の診療時間が延長されました

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当院と連携診療を行っている箕面市の北摂夜間救急動物病院ですが、診察時間が左の通り延長になしました。

 

朝の時間帯が延長されたため、一般病院の開院時間近くまでフォローをしてくれます。

 

当院の飼い主様も多数来院されていますが、必ず受付にて「かかりつけはノア動物病院です」とお伝えください。

それにより、翌朝には当院まで診療内容が送られてきますので、明朝からのリリーフ診療が滞りなく行えます。

 

また夜間救急病院へは来院される前に必ずお電話でご一報をお願いしております。

 

※ただし救急動物病院ですので、他の緊急対応に支障が出るため病気の相談などのお電話はご遠慮ください。。

 

山本@獣医師